こんにちは、宍戸です。
一つの会社に対して経営管理ビザ(特に経営ビザ)を取得する外国人は1人であることが一般的ですが、会社の形態や規模によっては。
私たちの会社は二人で経営する必要がある!
ということで二人とも経営管理ビザが欲しい!
というケースもあるかと思います。
そこで、今回はこのように一つの会社で経営管理ビザを2人以上が取得する場合の注意点などについて、語っていきたいと思います。
そもそも1つの会社で2人が経営管理ビザを取得する事は可能なのか
結論から申し上げますと、可能です。ただし、通常の経営管理ビザの条件に加え、さらにクリアすべきポイントが増えます。以下、条件です。
事業規模や業務量から見て、2人以上で経営管理ビザを取得する必要性の証明
会社の規模が小さく、仕事量が少ない会社では2人で経営管理ビザを取ることは認められません。
経営管理ビザを取る外国人の業務が明確に分かれていること
私は会社内部の経営、管理を行います!
私は会社外の営業等の経営、管理を行います!
であればOKです。
経営管理ビザを取る外国人にそれぞれ適正な報酬が払われること
経営管理ビザの場合、月25万円以上の報酬の支払いをする必要があります。
経営管理ビザを取る外国人数分、資本金を払う必要あり
経営管理ビザを取得する外国人数×500万円の出資をする必要があります。
経営管理ビザのよくあるお問合せ
上記条件を踏まえたうえで、よくあるお問合せのケースに当てはめてみます。
日本に経営管理ビザで在留している兄がいるAさん
現在、タイに住んでいるAさんには、日本で従業員3人ほどの貿易会社を営んでいる兄のCさんがいます。
この度、日本のCさんの会社で共同経営がしたいと思い、経営管理ビザを申請することとしました。Aさんに特に経営の経験はありませんが、出資金の用意はできています。
このような場合、経営管理ビザはおりるでしょうか?
A.
事業規模の小ささや、Aさんの経営者の経験の不足を理由に、経営管理ビザが下りない可能性が高い。
家族が日本で社長をやっているから、とりあえず自分も経営者として、経営管理ビザで日本に在留したい!
そのような問い合わせは非常に多いですが、実際のところ一つの会社に対して二人経営者というのは、難易度の高いものとなっています。
今回のようなケースですと、経営管理ビザを取得するより、技人国ビザなどを取得する方が可能性が高いかと思います。
理解度チェッククイズ
- Qそもそも1つの会社で2人が経営管理ビザを取得する事は可能なのか
- Q1つの会社で2人が経営管理ビザを取得するための条件とは