技人国ビザで滞在していた人が昇進して経営者になったら？

こんにちは、宍戸です。

技人国ビザ（正確には在留資格 技術・人文知識・国際業務）とは
・専門的技術
・自然科学や人文科学などの専門知識
・外国の文化についての知識
など、比較的高度な技術や知識を持っている外国人の方が取得するビザです。（海外でワーキングビザと呼ばれるものに近い）

そのような方がある会社で従業員として働いている場合に、あるきっかけで昇進し、経営者となった場合にはどうすればいいのでしょうか？

日本のデザイナー会社に雇われていた外国人のAさん

技術力の高さと、人柄の良さ、またそれに伴い他従業員からの信頼も厚かったことから、経営者に抜擢されることとなりました。

その後は問題なく経営業務に取り組んでいます。

Aさんは技術・人文知識・国際業務のビザで来日し、現在のビザはあと１年後に更新予定です。

このような場合には、直ちに経営管理ビザへ在留資格変更を申請したほうが良いのでしょうか？

審査要領（入国管理局内部の審査基準）では上記のような場合にすぐに経営管理ビザへ変更することは求められていませんが、入管法によると「技術・人文知識・国際業務」の活動内容には経営・管理の在留資格で行う活動は含まれていません。（入管法別表第1の2）

つまり、技術・人文知識・国際業務ビザを持ちながら企業の経営や、管理などはすることは、違法な資格外活動になるということです。（在留資格取り消しや、刑事罰の適用を受ける可能性もあります。）

経営管理ビザの申請は他ビザよりも用意する書類などが多く、審査にも時間がかかるので、そういった意味でも早めの資格変更をお勧めいたします。