食品衛生責任者とは…

そうです、飲食店を行うのに際し必ず置かなくてはいけない、店舗において食品衛生の向上・維持に努め、主にスタッフの食品衛生の教育なども担っている責任者です。

今回はそんな飲食店には欠かすことのできないポジションである食品衛生責任者の講習会を実際に私、植田が受けてきたお話をしたいと思います。

→飲食店の許認可に関しての記事はこちらから

きっかけ

2024年の4月のこと・・・。

それは友人のこの一言から始まりました。

友人

知り合いが日本酒バーやるらしくて、その物件を探してるんだよね。ついでに女将さんやってくれる人も探してるらしい。

植田

なにそれめっちゃ楽しそう・・・。女将さんやりたい・・・。

いつかウィスキーバーを開きたいと常々夢見ている私からすると、ぜひ経験させてほしい仕事でした。(植田は一応現役の行政書士です。)

始めるのは友人の知人ではありましたが、友達の友達はみんな友達理論(TTMT理論)を引用すれば、友人が開業するのと大差ありません。応援してあげなくてはいけません。

そこで、頼まれてもいないのに早速、必要となるであろう食品衛生責任者講習会の受講申し込み(仮予約)をしたのでした。(自腹)

受講申し込み

4月27日時点で、家からから最も近い開催地は相模原(相模大野ボーノ)での講習で、日程は一番早くて6月3日ということでした。

場所を選ばなければ早めに講習を受けられるかもしれませんが、ある程度都合の良い場所に限定して考えると、「食品衛生責任者講習会は時期によっては1,2か月待ちだよ!」という噂は嘘ではなかったようです。

みなさんも食品を取り扱う業種の開業を考えたら、なるべく早く講習会の予約をしましょう。


上記の申し込み(仮予約)受付メールに記載の振込先に12100円を振り込みをすると、仮予約から本予約になったようで、封筒が届きました

ちなみに、めちゃめちゃ早く封筒が届きました。消印を見る限りでは、振り込んだ日(当日着金)に発送したのではないかと思います。

植田

(仕事早すぎない・・・・?)

ネットバンキングと相模原衛生協会さんには脱帽です。

食品衛生責任者講習の封筒の中身

中には、

①当日のスケジュールや持ち物が書かれた受講案内

②食品衛生責任者プレートの販売の案内

③領収証

④受講票

が入っていました。

ちなみに、営業許可証はお客様の目に入るところに掲示しなくてはいけませんが、食品衛生責任者の名前が入ったプレートの掲示は現在義務付けられてはおりません。

なので「②食品衛生責任者プレートの販売の案内」での購入は任意です。

※プレートが欲しい方は「②食品衛生責任者プレートの販売の案内」に書かれている振込先へ期限内に1500円を支払わないといけないとのこと。(プレートは講習会当日に購入者に配られていました。)

食品衛生責任者講習の持ち物

・受講票

・身分証明書(免許証など)

・筆記用具

食品衛生責任者講習の当日のスケジュール

時間科目
10:00~12:30食品衛生学
12:30~13:00公衆衛生学
13:00~14:00昼休憩
14:00~17:00食品衛生法
当日のスケジュール

食品衛生責任者講習の当日の様子

遅刻できない魔の私は、通常通り講習会開始の1時間前に会場近くに到着。

相模大野駅は食事ができるところが比較的多く、二郎系やインスパイア系もあるため、講習会開始までにラーメン屋の下見をしていました。しかしその後9時50分くらいに会場入口に着くと、既に長蛇の列が・・・。

ですが流石仕事の早い相模原食品衛生協会。するすると列は短くなり、あっという間に入室できました。受付では受験票の提出と、身分証の提示をし、指定された席に着席。席にはテキストが置かれていました。総ページ165ほどの食品の衛生管理、歴史、事故(食中毒など)、法律などを体系的に学ぶことのできるテキストです。

ともに一日をすごす受講生は、総勢100人ほど居たのではないかと思います。

やや女性多めに感じましたが、大学生くらいの子から、ギラギラ系のお兄さんお姉さん、定年開業組と見られる方までいろんな種類の方がいましたが、知人同士での受講は少ないのか、お喋りするような声はほとんど聞こえませんでした。

食品衛生責任者講習の内容

食中毒について(微生物・自然毒・化学物質・寄生虫が原因となる各食中毒)

各種食中毒に対して行う食中毒予防

添加物について

施設の管理(害虫・害獣予防、水質保全・異物混入対策など)

食品を取り扱う者自身の衛生管理

関連法令について

などなど・・・。

実際テストってどんなんだった??

午前と午後にそれぞれテストが行われました。

内容は講義で出たものが主でしたが、中には「こんなんやったっけ??」という内容もありました。

「不合格もあるのかな・・・」なんて思っていましたが、実際のところはテストといっても簡易的なもので、回収して採点までは行われず、自分できちんと理解できたかの自己チェックのような形式でした。

講習修了

すべての必要な単元を修了したのが16時半ほど。本来17時までと記載がありましたが、早巻きで終わり。

乗りたい電車に乗れたので、ますます相模原衛生協会の仕事の速さに感謝しました。

スタッフの方が、記名された修了証入りの青い食品衛生責任者証を大量に手に持ちながら、受講生一人一人に手渡していくのですが、人間違いなどのミスもなく素早く行われ、相模原食品衛生協会の各業務の処理スピードが如何に洗練されているかを印象付けられた一日でした。

「食品衛生責任者といえば赤い手帳」と思っていたのですが、渡された手帳はこれでもかというほど鮮やかな青。(東京の場合の赤い手帳のようです)

コンパクトで個人的にはとても好きなデザイン。中学入学時、生まれて初めて学生証をもらった時の妙なうれしさを思い出しました。

講習会の受講記録や、取得した資格を記入するページがあり、他には食品衛生協会のあらましや、各地の協会の所在地が紹介されています。

受けてみての感想

士業に向けたものではない法律について教えてくれる場に参加したのは初めてだったので、感慨深く聞いていました。

この条文は何処を指してるんだろう、施行令ではどこまで定めてくれているのだろう?など、興味が深くなります。

私たちの生活には切り離すことのできない公衆衛生や食品衛生について、成人は全員強制で受講してもいいのではないかと思いました。

かかったお金

食品衛生責任者養成講習受講料 12100円

交通費 1500円

合計 13600円


さいごに


この日お昼は、「東京豚くらぶ」(来店2回目)にいきました。

おしゃれなオールドウッド調のカウンターやネオン看板は、ラーメン屋さん特有のブタ臭さをかき消しています。働いてるスタッフも今時の子。

麺はワシワシ系ではないので、ツルっといけます。人によっては歯ごたえがなく、物足りないと思うかもしれません。ニンニク・野菜・脂量は食券に自分で記入する形式。

女性の私でも全部ふつう量でいけます。おいしかったです。

ちなみに残念ながら、日本酒バーの女将さん業の話は今日にいたるまでお話をいただいておりません。そもそも、開業されるご本人の連絡先も知りません。(笑)

いつかウィスキーバーをやるときまで、食品衛生責任者手帳は大事にとっておこうと思います。バーボンをロックで出す専門店にするつもりですので、みなさま楽しみに待っていて下さい。

では!