↑の続きです
勉強開始時期
そして、私はプライベートが落ち着き始めた6月頃に試験勉強を開始しました。
実は私は試験から10年以上前、大学生の時と、大学卒業したばかりの頃に行政書士試験を受験したことがあります。
その結果は…
一回目:ほぼ準備せずに受験
不合格
二回目:問題集とテキストを頭からとにかくやるという方法
不合格
…惨憺たるものでした。
というわけで正直なところ、行政書士試験に少しばかりのトラウマを抱えていました。
そして、ある程度の勉強期間を要する試験の勉強をされたことのある方ならわかると思うのですが、
勉強というのは、開始直後が一番つまらないのです。
仕事でのストレス+過去のトラウマ+開始時期の勉強のつまらなさのジェットストリームアタックで開始早々心をへし折られそうになりながらの勉強開始でした。
何時間勉強すれば行政書士に受かるか
〇〇時間勉強すれば、試験合格できます!!
試験勉強中によく聞くワードです。
行政書士試験の場合ですと、600時間勉強で受かる可能性が出てきて、1000時間勉強すればまず受かると言われています。
私の場合は10年以上前とはいえ、一応法学部を卒業していて行政書士試験の受験経験ありという状態でしたので、その分のアドバンテージをのっけた計算で、
最低でも600時間勉強する!
と決めていました。
1000時間勉強しないのかよ!!
と言いたくなる方もいるかもしれませんが、仕事との両立を考えた際、1000時間勉強はかなり厳しいスケジュールでしたので許してください。
今となっては、集中力や生活リズムの観点からこの戦略は正しかったのではないかと思います。
使用教材・ツール
受験までに使用したメイン教材・ツールは以下の通りです。
合格革命 肢別過去問集
やりこめば受験者の上位20%くらいには食い込めるようになるのではないでしょうか。私は全問5周&間違えた問題は+5周くらいやりました。
ゆーき大学
妹を信じて購入しました。13万円くらいだったと思いますが、間違いない教材であったと言えます。おすすめ!→ゆーき大学
合格道場
試験3か月前くらいからプライム会員登録で使い始めました、こちらは3周くらいしました。→合格道場
Studyplus
講義の時間、問題を解く時間、暗記の時間…などなど勉強時間や科目配分の管理に非常に役立ちました。
また、他の人の勉強の状況も確認できるため、やる気を分けてもらえる効果もありました。非常にオススメ。→Studyplus
司法試験・予備試験社会人合格者のリアル
司法試験・予備試験合格者の凄まじいエピソードを読むことで、
この方たちに比べたら自分がやっていることなんて楽勝なのでは?
と自分自身を錯覚させるために買いました。効果は不明です。
合計勉強時間
結果、試験日までの勉強時間の内訳は以下の通りとなりました。
合計勉強時間:573時間
600時間にわずか届かず…!!
一般知識対策の時間が極端に少ないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに私のような一般知識が欠缺した人間にとって、最も怖いのが一般知識による足切りです。
とはいえ対策したところでその費用対効果はたかが知れているので、文章理解はさらっとおさらい程度、一般知識も問題慣れする程度のみの勉強にとどめました。
これは正しい判断でした。
試験日
そして迎えた試験当日。明治大学和泉キャンパス。
試験会場に早めに到着し、試験開始ギリギリ直前まで暗記項目を頭に叩き込んでいたのを覚えています。
試験が終わった直後は、とりあえず勉強から解放される安堵感と、興奮とが入り混じった複雑な気持ちでした…
記述待ち無間地獄の開始
次の日、恐る恐る行政書士試験の採点をしてみることにしました。択一のみで180点を超えていれば、バラ色の日々がスタートします。
がっ…しかし!!!
採点の結果…
択一は158点!!!
ああああああああああ!!!!!
これは所謂「記述待ち」…すなわち合格発表の1月末まで、〇ぬほど記述式について検索する日々が続くことを意味します。
以前の記述だと採点は…
この書き方だと部分点が…
去年は採点が甘かったから今年は絞るはず…
などなど…まぁ得られるものなど何もないのをわかっているのに…合格発表までこめかみに青筋を立てながらガチリサーチ(人によっては討論)を繰り返すことになるのです。
これについては悲しいことに対策法は無いと思われます。
人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、この記述待ちの状況というのは人事を尽くさなかった者が受ける罰だと割り切るしかないでしょう。
合格発表
そして1月末。インターネットで合格者の受験番号が掲載されます。
結果は…
合格でした。
あまり実感がなかったのを覚えています。
後ほど届いたはがきによると…190点でした。何ともギリギリ
まとめ
私は行政書士試験を通じて、法律以外に学べたことがたくさんあります。
闇雲に努力するのではなく、最大に効果が出る、効率の良い方法を選択して努力すること
時間が無限であれば行政法から会社法までの科目を500時間づつやるということも可能かもしれません。
しかし、私たちの時間は限られていますし、科目ごとの配点は決まっています。会社法と行政法を同じ時間勉強しても効果が薄いのです。戦略をきっちり立てて勉強するべきです。
オリジナルの勉強方法ではなく、結果を出している方法、人を信じて勉強すること
これは、仕事でも、遊びでもなんでも当てはまる事かと思います。
あまり良くない言い方になってしまうかもしれませんが、
初心者の人ほど、できる人を妄信すべきです。
初心者の人がオリジナルの勉強方法を考えて実践するということは、とても無謀なことです。
自分でオリジナルと思っているだけで、実際にはよくありがちな勉強方法であることが多く、その上それらは基本的には失敗します。(方法に客観性、経験が欠けているから)
人をずっと妄信するのは良くありませんが、初めの半年、1年は結果を出している できる人を妄信し、型をマスターすべきです。
※以前に難関大学、難関試験を合格している人はオリジナルでもいいと思います。
記録は大事
自分の弱点や強みはどうやって知るのか。そしてそれを知ったうえで、どのように勉強するか。
その答えは、自分で自分の記録を取ることです。
インターネット上に書かれているあらゆる文章よりも、自分で自分を記録したデータのほうがはるかに価値があります。
また、記録には自分を律する効果もあります。毎日4時間勉強している記録を取っていれば、4時間勉強するのが当たり前になるのです。そして、4時間勉強しないことをものすごいストレスと感じるようになります。
…というわけで、皆様も、行政書士の勉強を通じて法律の他にもたくさんのものを学びつつ、合格を勝ち取ってもらえればと心より願っております。
何卒、これからもとりかに行政書士事務所をよろしくお願いいたします。